スポーツ栄養学に基づいた「ダイエット向けの食事」とは!?健康食堂の管理栄養士に聞いてみた
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スポーツ栄養学に基づいた食事を提供する健康食堂『鹿屋アスリート食堂』(アスショク)。管理栄養士が常駐し、健康になりたい人、ダイエットしたい人、アスリートたちをサポートしています。
管理栄養士が考案するメニューは何が違うのか!?アスショクで働く管理栄養士で薬膳コーディネーターの小野寺望(おのでらのぞみ)さんにお話を聞きました。
管理栄養士が、美味しく、楽しく、健康に!を実現
一号店は、鹿児島県鹿屋です。鹿屋には、鹿屋体育大学があるのですが、学校周辺に飲食店が少なく、アスリートである学生がランチを食べる場所もほとんどなかったそうです。
コンビニで買ったりしていたそうですが、やはりアスリートの食事としては理想的ではないですよね。
そこで、株式会社バルニバービ、鹿屋体育大学、鹿児島県鹿屋市からなる「産官学連携プロジェクト」によって、2014年4月にアスリート食堂(アスショク)の研究開発本部としての直営店ができました。
6月に東京・神田に1号店がオープンし、続いて私が働く丸の内店ができました。
大学で管理栄養士の資格を取りました。中学高校時代にテニスをしていたときは、食事のことには無頓着だったのですが、学べば学ぶほどアスリートにとっての食事の大切さに気づき、アスリートをサポートしたいと思うようになりました。
今は、アスショクでの仕事以外に、個人で女子サッカー選手の食事相談にのったり、スカッシュの選手の食事管理を行ったりしています。
いませんね。病院食や学校給食では管理栄養士がメニューを考案していますが、一般のレストランで、管理栄養士が関わっているところは、ほとんどないと思います。
残念ながら、日本ではスポーツ選手でも、個人的に管理栄養士をつけている人はそれほど多くありません。
ですから、アスショクでスポーツ栄養学の知識を活かして、一般の方からアスリートまで、食事サポートができるのは、とてもやりがいがあります。
美味しく、楽しく、健康に!がコンセプトです。食材の宝庫と評される鹿屋の良質な食材を用いて、「スポーツ栄養学」に基づいた食事を提供しています。
飲食店ですので、もちろん、栄養バランスだけでなく彩り、おいしさを重視しています。
メニューは栄養バランス重視で考案。栄養素を数値でしっかり表示!
違うと思っています。カロリーだけではなく、ビタミン、たんぱく、ミネラルなどのバランスも考えていますし、代謝を促進する組み合わせのことも考えています。
また、経験豊富なシェフと一緒に、おいしく、さらに栄養素を壊さない調理法などを相談しながらメニュー考案しています。
定食メニューの「選べる主菜」はカロリー、タンパク質、糖質、 脂質、ビタミンC、鉄分、塩分などの栄養素を表示しています。
なんとなく健康に見えても、調味料やドレッシングに糖分が含まれているなど、見えないカロリー、見えない糖質がありますから。きちんと数値で確認できるのは全然違うと思います。
お客様が召し上がった食事のカロリー、タンパク質、糖質、脂質、ビタミンC、鉄分、塩分、食物繊維などは、レシートに数値で印字されます。
食事管理をしている方からは、「これがあるから、外食でも簡単に栄養計算できる」と喜んでいただいています。
声をかけていただければ、目的に応じた食事、たとえば、コレステロール値を下げたい、ダイエットしたい、試合に勝ちたい、などの希望をかなえるための定食メニューの組み合わせを提案します。
アスショクの食事を食べるだけで、3ヶ月で6kg減量の報告も!
本店は皇居が近いので、ランナーの方にもご利用いただいていますが、丸の内店は、サラリーマンのお客様が多いです。
リピーターが7割以上だと思います。
毎日いらっしゃる方も多いですよ。アスショクでは「一日一食をアスショクにして、栄養バランスを取りませんか」と呼び掛けていますが、毎日通って、3か月で6キロやせたという報告もいただきました。
そのほか、コレステロール値が下がったというお客様もいらっしゃいます。
そうですね、直接お客様の声をいただけますし、お客様の外見からも変化がわかりますので、管理栄養士としての力を発揮できたと思うと、やりがいがあります。
徹底的に低脂質・低糖質・高タンパクのオリジナルメニュー!!
メニューは2週間に一回改定していますが、和食、中華、イタリアンなど、バラエティに富んでいます。定食メニューは、選べる3つの主菜、汁物、ご飯で構成する「一汁一飯三主菜」。
主菜3つは、15種類から選んでいただく形で、基本はABCのカテゴリーから1種類づつをお勧めしています。
Aが野菜中心、Bがたんぱく質と野菜中心、Cがタンパク質中心になっています。
もちろん、アスリートの方でタンパク質を多めに採りたいという方などは、Cから2種類選ぶといったことも可能です。
ルーミートのハンバーグは、味付けを変えてずっと提供している人気メニューです。
カンガルーの肉です。オーストラリアから輸入しています。
低脂質・高タンパクで、筋肉をつけたいアスリートにも、ダイエットしたい人にもお勧めですね。
ご飯が、玄米、五穀米、胚芽米、オリジナルのアス米(アスリート米)、ロカボご飯から選べます。
アス米は、鹿屋産のイクヒカリの胚芽米に、キヌアや押し麦などの穀物を数種ブレンドしたアスショクのオリジナルです。
今年から、丸の内店限定で仲間入りした低糖質ご飯です。お米の量を減らし、大豆、ヒジキ、カリフラワー、鶏ひき肉、油揚げなどを入れています。
160gの白ご飯とロカボご飯を比較すると、カロリーは白ご飯が247kcal、ロカボご飯が220kcal、糖質は白ご飯が52.6g、ロカボご飯が21.7gで大きく抑えられています。
一方で、ビタミンCは白米が0、ロカボご飯8.2g、鉄分は白ご飯が0.5㎎、ロカボご飯が1.2㎎、食物繊維は白ご飯が0.5g、ロカボご飯が2.9gと、必要なものを摂取できていることがわかります。
お酒もありますよ。やはり、サラリーマンの方からの需要はありますし、食事を楽しんでいただきたいですから。
本店のみですが、アスリートの方々のニーズに応えて、2017年から砂糖ゼロ、高タンパクのガトーショコラとレアチーズケーキがメニューに加わりました。 甘みは植物由来の甘味料ラカントでつけてあり、プロテインも入っています。
みなさん、食事の大切さはわかっていても、ご自宅で準備するのは大変ですからね。
健康になりたいけれど、忙しくて自炊できない方、何を食べて良いかわからないという方は、一食でも、アスショクに来ていただければ、理想的な食事に一歩近づけると思います。
編集後記
インタビュー中、小野寺さんのつやつやしたお肌を凝視してしまいました。食べた物が人を作るって本当ですね。ということをわかってはいても、ついついコンビニ食で済ませてしまうのが現実です。
行くだけで、栄養学に基づいた食事を食べることができるアスショク。積極的に活用すれば、食事に関してはバッチリですね!