「太りたい」という思いとコンプレックスに、どこまで寄り添えるか

2020.4.15

正しい食事と運動で「やせる」パーソナルジムは、数多く存在します。しかし、同じく食事と運動で「太る」ことを専門に活動するジムは、珍しいのではないでしょうか。

パーソナルジム・REP UP GYM(レップアップジム)は、ガリガリで細いカラダにコンプレックスを抱くお客様に、たくましいカラダづくりのお手伝いをしているのが特徴です。

「太らないなんて最高じゃん!」。食べるほど太る私は、最初そう思っていました。しかし、太りたい人には想像以上のコンプレックスがあったんです。

もともとガリガリなカラダで悩んでいたという、REP UP GYM代表トレーナー・中川さん。

彼がどうやってお客様のボディメイクにアプローチするのか、お話を聞きました。

(インタビュアー:サトートモロー)

<中川 颯(なかがわ・はやて)>自身も45kgから3年間で75kgへの増量に成功。無駄な脂肪をつけずに目標とする身体へなるための的確なアプローチを得意とし、これまでに200人以上への指導経験を持つ。

食べないといけないのに、食べれない。太りたい人が持つ根深いコンプレックス

インタビュアー・トモロー

中川さんが「太る」専門ジムでトレーナーになったきっかけは、自分がガリガリだったという経験からですか?

中川トレーナー

これまでトレーナーとして200名以上を担当致しました。その中で単純に“痩せたい“や“太りたい“などといった方ばかりでなく半分くらいのお客様は身体に対しての不調箇所を持っていました。

その為色々な悩みを抱えたお客様とのセッションを関係することが出来ました。そこで、原因の解決だけにとどまらずその後のメンタル状態のケアの大切さを学びました。

そんな経験を生かし技術だけでなく、その日の気分や抱えてる痛みや悩みに寄り添ってトレーニングを行う事を常に意識しています。

インタビュアー・トモロー

その太い腕からは、まったく想像がつかないですね…。

僕はどちらかというと、気を抜くとたくさん食べてしまうし、太りやすい体質だと思います。

なので、「太れない」という人の悩みを聞くと、むしろ「うらやましい」と感じちゃいます…。

中川トレーナー

そういうお声は多いですね。

ですが「太りたい」という人は、「なかなかやせない」のと同じくらい、あるいはそれ以上にコンプレックスを抱えていることが多いんですよ。

シンプルに「太る」のを目標にするなら、トモローさんならどうしますか?

インタビュアー・トモロー

「とにかく食べる」でしょうか。三食ともお肉とご飯をたっぷり食べたり、間食にお菓子を食べたり。

中川トレーナー

そうですね。「食べられる人」なら、それで体重は増えると思います。

ですが、太れない人はそもそも絶対的に「食事量」が少ないです。単純にたくさん食べる事ができない人もいるし、食に興味がないという人もいます。

それなのに、「高カロリーのものを、3食+間食でとにかく食べてください」と指示されたら、苦痛に感じませんか?

インタビュアー・トモロー

ああ、なるほど。そもそも食べることができないで悩んでいるのに、できないことを強要されるのはかなり苦痛ですね…。

中川トレーナー

太りたいなら食べればいい、それなのに食べることができない。こうした挫折が、コンプレックスになってしまい、ますます自信を失ってしまうんです。

インターネットやSNS、動画でダイエット情報はたくさん出回っています。

しかしほとんどが「体重を落とす情報」で、「体重を増やす情報」はなかなかありません

インタビュアー・トモロー

太りたい人は、やせたい人以上に「何をすればいいかわからない」ということになりやすいんですね。

中川トレーナー

ジムを運営してから、想像以上に「太りたい」というニーズを持つお客様は多いと知りました。この難しい問題にどう対応していくかが、REP UP GYMにとって大きなテーマです。

ボディメイクを少しでもポジティブにとらえてもらいたい

インタビュアー・トモロー

かなりの難題ですね。中川さんはどう対応していくんですか?

中川トレーナー

まずはコミュニケーションですね。私自身の経験や「太りたい」という方の傾向で、非常に多いのが引っ込み思案であることです

こちらから話しかけても、最初はなかなか目を合わせてくれません。男性も女性も、この点は共通している気がします。

インタビュアー・トモロー

それも、コンプレックスから自信がない状態だからこそなのでしょうか?

中川トレーナー

そうだと思います。リバウンドを繰り返して、自分のカラダに自信がない人も同じような状態になりがちです。

だからこそ、まずは聞く。これまでのカラダ作りもそうですが、ライフスタイルや食事に対する思い、好きなこと、好きな食べ物、既往症など何でも聞きます。

聞きたい項目は、食事指導や運動指導に活かすという点もあります。

それ以上に、お客様が抱えている思いを吐き出してもらって、少しでもポジティブな思いでボディメイクに取り組んでほしいんです。

毎日3食は、シンプルだけど非常に重要な食事のゴール

インタビュアー・トモロー

メンタル面のサポートが必須なんですね。肝心な食事は、どうやって対応していますか?

中川トレーナー

一つのゴールとして、「毎日3食を食べられるようにする」というものです。ジャンクフードでとにかく太ろう!というスタンスではなく、腸内環境も意識した、バランスのよい食事ですね

インタビュアー・トモロー

中川さんの話を聞く前なら、「もっと食べさせたほうがよくないか?」とツッコミを入れるところでした。

ですが、太りたい人にとっては「毎日3食」がとても重要なんですね。

中川トレーナー

そうです。食事量が少ない方は、1週間に1度しっかり食べるのが限界で、次の週はほとんど食べない…ということもあるくらいなんです。

お腹のキャパシティに合わせて、継続して3食食べられるようにする。

そのために、セッション中や食事指導でさまざまな食事に関するお話をします。

インタビュアー・トモロー

でもそのペースだと、お客様も焦ってしまいませんか?「このままで、本当に体重は増えるのかな?」と。

中川トレーナー

ここで大事なのは、太る=体重が増えるというわけではないという点です

無理して食べる量を増やして、お腹ぽっこりの体型になったらいやじゃないですか。

そのためのトレーニングです。パフォーマンスアップを意識しつつ、しっかりとカラダを動かす。お客様の大半は運動経験がほとんどないので、筋肉量は自然と増えていきます。

「せっかくこうやってカラダを動かしているんだから、栄養のあるものを食べてカラダを育ててあげよう」

そういう意識に持っていければいいですね。極端な話、体重がそれほど増えなくても、筋肉量が増えてサイズアップできれば、お客様の自信にもつながります。

インタビュアー・トモロー

なるほど。やせたいという人に「体重が減るよりも、スタイルがよくなる方が大事」とアドバイスするのと似ていますね

中川トレーナー

そう!

「やせたい」も「太りたい」も、方向性は違うけれど実は「理想のスタイルを手に入れたい仲間」なんですよ。

ジムにいらっしゃる間は、気持ちよくカラダを動かして、目標のカラダを作るための楽しい時間に慣ればと思います。ジムに来る前よりも、元気な状態で帰っていただくと嬉しいですね。

編集後記

太りたい人も、やせたい人も、根深いコンプレックスを抱えて生きている。それがよくわかるインタビューでした。

無理して食べる。無理して食べない。どちらもできないことを強制されるので、お客様にはかなりの負担になります。

それをどうやって、ストレスフリーに楽しむことができるか。中川トレーナーの言葉からは、お客様の悩みにとことん寄り添う、誠実な姿勢がよく見えました。

>>REP UP GYMのトレーニング体験レポートも、ぜひご覧ください!
【《ジム体験レポート・REP UP GYM》太る専門ジムの得意分野は「地味だけど効く」トレーニング】