今年で50歳になります。

ありがとうございます（笑）。今もトレーニングが好きで、その影響ですかね。

そうです。私は長年アスリートを見てきましたが、実は彼らって一般の方に誤解されていることがあるんです。それは、アスリートの方々は決して一般的に考えられる「健康体」ではないという点です。

そう思うでしょう？ですが、彼らは日々特定の関節、筋肉を酷使していて、身体的疲労度もかなり高いのが通常です。試合や練習で負ったケガの後遺症が、一生涯続く人もいます。

メンタルヘルスだって、高いストレス下に置かれているので不安定な状態ではあります。食事だって、教育を受ける前は健康的な食習慣を持っているわけではありません。

一般のお客様も、「健康になりたい」「やせたい」「かっこいい体になりたい」とさまざまな目標があります。しかし、日常生活をのぞいてみると暴飲暴食、深夜残業、睡眠不足、喫煙、ストレス過多な日々を送っている方は多いです。

こうした人々を多くみるにつれ、私はパフォーマンス向上であれボディメイクであれ、「健康的なライフスタイル」を基礎とした指導を強く意識しています。

「身体づくりを頑張る前に、生活習慣を見直して、健康的な生活を獲得しませんか？」

それが、このジムのコンセプトです。

そもそも、「健康ってなんですか？」という問題に行きつきますよね。その疑問にお答えする前に、私たちが入会前の体験で使用するシートをお見せします。

ここには「食事の習慣」「生活の習慣」「運動の習慣」に関する、10問の質問が書いてあります。問いに対して4つの選択肢があり、選択肢によって1～4点が割り振られます。この合計点数で、ある程度の「健康度」を測ることができるんです。

入会後は、さらに細分化した25の質問表に応えていただき、100点満点で評価します。これにより、お客様の日常健康度をおおかた把握出来るわけです。

このシートを元に、日常生活の改善をしつつ、トレーニングをご提案いたします。

おお…、それは頑張りがいがありますね（笑）

ちなみに、身体づくりやダイエットが失敗しがちな方は、自炊力が低いという共通点があります。昼はコンビニ、夜は外食やUberEatsとか。こうした方は、しっかり対策を練らないといけないと思いますね。

もちろん、コンビニ食や外食である程度栄養を補えます。ですが、やっぱり自炊を中心に食事を考えると、栄養やカロリーのコントロールがしやすいです。外食は往々にして味が濃くなりやすいので、もっと食べたくなる。これが食べすぎを引き起こしてしまいがちです。

とはいえ、「毎食自炊する」ことが絶対の正解ではないし、強制もしません。朝食をあまり食べない方は、「出社後にこれを食べましょう」など、その方の生活スタイルでリカバリーできるポイントを一緒に考えます。

インタビューシートで点数を出すのは、「今30点だから、1年かけて100点にしましょう！」と提案したいわけではありません。皆さんの生活スタイルに負担をかけず、1年で35点にしていくような提案がしたいんです。

この方法は、人によっては長いスパンがかかるかもしれません。今の生活をムリヤリ矯正せず、うまくコントロールしながら理想の身体を手に入れていただきたいんですよね。

HEALTHY GYMにはベテラン管理栄養士も監修に関わっているので、その点も我々の強みであり安心してご利用いただけると思っております。希望するお客様には、健康に配慮したオリジナルのお弁当もご提供しているので、お気軽に相談いただければと思います。

お客様には、ダイエットするにあたりおすすめの「食べ方」を提案する表もお見せしています。レシピだったり、食材だったりその内容はさまざまです。それを見てもらって、「これならできそう」と思ったものを見つけてもらい、その食習慣を週何度できるのか考えてもらいます。

食事とほぼ同じスタイルですね。入会前にお答えいただくインタビューシートのなかに、「ジムでのウェイトトレーニングは週何日できそうですか？」という質問があります。運動プランはここを起点に考えるんです。

ジムでのトレーニング回数が割り出せると、おおよその消費カロリーが計算できます。この「週に通える頻度」というのが、ダイエットにおける「変数」になるわけです。この変数の増減によって、1週間あたりのトレーニングボリュームが変わり、またその効果も変化します。

そうですね。実は10の質問の中に、「週に何回自宅で運動できそうですか？」という項目があります。ここの質問が、ジムでのウェイトトレーニングが週1回なら、どこでリカバリーしようかというプラン作成になるんです。

私たちが考えた15分程度でできる、ホームエクササイズがあります。これをなるべく、高頻度で行ってもらうことが次の一手ですね。

とはいえ、自宅でもなかなか運動できないという方も、もちろんいらっしゃいます。そうなると、次の手が「1日に身体活動量はどれくらいですか？」という質問です。

お仕事をされている方の場合、1日8時間～12時間のデスクワークも珍しくありません。それだとあまりに活動量がすくないので、60分おきに立つ、散歩なり駅で階段を使うなど、日常で少しだけ、運動をプラスしませんか？とご提案します。

ジムトレ、自宅トレ、日常の運動量。この3段階によって、運動の機会を増やす工夫をするわけです。

皆さんがトレーニング上級者というわけでもないし、ましてやプロアスリートでもありません。週何回も、トレーニングできるわけではありません。でも、それでいいんです。

実際のトレーニングですが、HEALTHY GYMでは3ヶ月を1クールとして、トレーニングプランを考えます。トレーニングはコンパウンド種目といって、たとえば胸の筋肉のトレーニングの時、体幹、肩、肘など周辺の関節、筋肉も同時に扱うような種目を選びます。

それによって、一度に多くの筋肉を動かして消費エネルギーを増やす感じです。こういう種目は、動き方やトレーニング独特のフォームを覚えるのにも便利です。

お客様のニーズに応じて、特に意識している部位にしぼったトレーニングも行うことで、バリエーションを増やします。

ありがとうございます。私は、HEALTHY GYMはこんなお客様にフィットすると考えています。

１．中長期かかっても、理想の身体を手に入れたい方

２．食べることは我慢しません！でも運動して健康であり続けたい方

３．やせたいけれど、厳しい食事制限は望まない方

４．週1回しか通えないけど結果が欲しい方

５．昔から運動に苦手意識あるけれど、トレーニングをスタートしたい方

６．結果よりも継続することを優先したいので、マイペースで通いたい方

７．自己流トレーニングに限界を感じ、正しいトレーニング方法を知りたい方

はは（笑）。

私たちは「HEALTHY GYM」という店舗名ですが、身体面の健康だけでなく、精神面・社会面でも健康であることを目指しています。これは「wellness」と表現されると思いますが、非常に重要ではないかと痛感しています。

身体面の健康だけでなく、精神面・社会面でも健康であること。ここを追求することの重要性を、私は25年のトレーナー人生で痛感しました。

これは受け売りでなのですが、アスリート指導では「より強く」「より速く」「より高く」を目指すことが大原則です。ですが、私はさらに「より健やかに」を付け加えた指導を信条としています。

パフォーマンスを下支えする健康がなければ、競技人生を幸せに過ごすことはできない。私もこれには強く賛同しますし、一般の方もまったく同じだと強く感じています。