自分にマッチする最高のコミュニケーション術。10年以上通うお客様がいるジムの魅力

2020.1.2

「なんとなく、この人といると心地いいんだよね」。

恋愛じゃないですが、そう思わせる人って、たまに出くわしますよね。新宿・高田馬場でパーソナルトレーニングジムを営業する『LEX』さんは、まさにそんなトレーナーさんが揃っています

ついつい話が弾む。仲良くなりたいと思わせる絶妙な距離感は、どうやって作っているのか。代表トレーナーの吉田さんと、所属トレーナーの園部さんに、お客様との接し方のポイントを聞きました!

(インタビュアー:サトートモロー)

<吉田 直輔(よしだ・ただすけ)>LEX代表トレーナー。NESTA-PFT、プロカウンセリング協会の心理カウンセラー、行動科学・マネジメントホルダー、バルシューレ(ドイツの幼児体育過程プログラム)など、幅広い知識を持つ。趣味は自然に触れること。海など壮大なものが好き。

<園部 美津子(そのべ・みつこ)>NESTA-PFT、NESTA-メンタルフィットネストレーナー。メディテーション(瞑想)を用いた方法などのヘルスケアにも精通。大学時代からフィットネスクラブなどで働き、約10年フィットネス業界で活躍。

LEX=全ての方を楽しい運動へ導きたい

インタビュアー・トモロー

LEXさんは、以前『ヨシダジム』という名称でしたよね。

吉田トレーナー

ジムの思いを店名に反映させたいと思い、改名しました。

LEXは『Leading all people EXcercise』。「全ての方を運動へと導きたい」という意味です。カラダを動かすことって、運動しないよりも心身にいい影響を与えるじゃないですか。

それなのに、現代社会はさまざまな形で「動かない」方に技術が進化しています。

若い方もご高齢の方も、運動習慣がない人にとって運動ってものすごいハードルがある。カラダを動かさないってことは「カラダをコントロールできない」ってことなので、当然ですよね。

LEXは、そのハードルを下げる役目を担えればなって。

インタビュアー・トモロー

確かにそうですね。

吉田トレーナー

僕はトレーナーになってから、ボディメイクのコンテストに出場しました。

お客様にとってのボディメイクって、それくらい大変なことなんじゃないかなと思って。辛さを理解してあげたかったんです。

運動のしんどさは、もともとパンクラスという総合格闘技のプロ選手だったので、よく理解しています。同時に、運動の良さも熟知している。こういう経験は、お客様の指導に活かせていると思いますね。

お客様のメンタルを支えて、応援したり休憩したりする。この絶妙な距離感がわかっているスタッフと一緒にやりたいと思った時、園部トレーナーと出会って「一緒にやろう」と誘いました。

園部トレーナー

「自分の当たり前は相手の当たり前じゃない」っていうのは、トレーナーとして絶対に忘れちゃいけないなと思います。

運動も食事も同じで、ライフスタイルに合った方法を探しつつ提案します。自分のやり方を押し付けない。

インタビュアー・トモロー

2人はもちろん、頼りがいも感じるんですが、同時にソフトとか柔らかい印象を覚えます。トレーナーとしての姿勢が、そう思わせるのかもですね。

トレーナーはお客様の「伴走者」

吉田トレーナー

僕はよく、「トレーナーは伴走者であるべき」と説明します。先生じゃないんです。お客様の体力や心理状況を見極めて一緒に走りながらペース配分をしてあげる。

だからトレーナーに必要なのは、高重量でとにかくキツいトレーニングを!ではありません。どれくらいお客様を理解し、信頼してもらうかです

園部さん:トレーナーって、お客様からはすごい存在と思われるがちです。でも、私も一般の方々のようにボディメイクで失敗した経験も、たくさんありました。

運動初心者の方がボディメイクで成功するのに大切なのは、いかに「挫折しないか」です。

ジムでお客様と接するときは、限られた時間で筋肉に刺激を与えるだけじゃなく、心を整えることも重視しています。

トレーナーと一緒に運動しながら、「これでいいんだ」と前向きに運動できるようになるのが理想です。

1人ではコントロールできない部分を、トレーナーが支える

インタビュアー・トモロー

素敵ですね。でも、園部さんがボディメイクで失敗したなんて、今じゃ全然想像できないです……。

園部トレーナー

学生時代はすごい単純でした!「食べたら太る、食べなきゃ痩せる」を真に受けて、

食べない→痩せた→嬉しい→空腹からの反動でいっぱい食べた→太った→私はなんてダメなんだろう……

こんなわかりやすい負のスパイラルに陥ったこともあるし。栄養バランスの乱れやストレスで肌も荒れて、気持ちもボロボロになりました。

インタビュアー・トモロー

どう乗り越えたんですか?

園部トレーナー

自己対話です。「本当は自分はどうなりたいんだろう?」って。

パーソナルジムでこんなことを言うのもあれですが、「美味しいものを食べて、太っていてもいいや」くらいまで思うようにしました。

それでも、なかなか1人で意識を変えるのは大変でしたね。3歩進んで2歩下がる、時には4歩、5歩下がる時もあります。

当時パーソナルトレーナーのような方がそばにいたら、10代、20代をもっと楽しめたかもしれません

結局、コンディションが常に安定するようになるまで5年以上かかったと思います。「太ってもいい」くらいまで気持ちを切り替えてからは、むしろ体重は落ちたと思います

インタビュアー・トモロー

かなりの長丁場だったんですね。

吉田トレーナー

僕の場合、高校時代でレスリングをやっていました。

我流でむちゃくちゃな筋トレをしたら、それが原因でヘルニアになってしまって。当時控えていた、自衛隊体育学校の入校も、半ば諦めていたんです。

インタビュアー・トモロー

うわあ…痛そう(泣)。
*インタビュアーは過去2回ぎっくり腰を経験

吉田トレーナー

それでも学校に相談したら色々とアドバイスをもらい、手術や休養を経てかなり良くなりました。ボディメイクやトレーニングって、単純に見えてすごい難しいんだなと痛感しましたね

やたらめったらハードトレーニングをしてもダメ。時には休むことも大事。自分1人だとコントロールしにくい部分を、お客様にも伝えていきたいなと。

カメレオンのコミュニケーション術

インタビュアー・トモロー

ジムでのセッションで意識することはありますか?

吉田トレーナー

吉田さん:自分のペースに引き込むんじゃなくて、その人ならではの距離感を見つけることですかね。楽しく会話をするお客様もいれば、淡々とカウントだけして会話がないお客様もいます。

一見すると関係が悪く見えるんですが、10年以上通ってくださるお客様もいるんです。

園部トレーナー

園部さん:吉田さんを見ていると、カメレオンみたいなんですよ(笑)。一緒のセッションの時に観察していると、「あれ、さっきまでおしゃべりだったのに、今はすごいだんまりだ……」ってことが珍しくありません。

吉田トレーナー

お客様に合わせた自分を、セッションごとにセッティングするようにコントロールしています。

インタビュアー・トモロー

コミュニケーションのプロフェッショナルって感じですね

吉田トレーナー

プログラムについては、万人に「これ!」という共通したものはありません。その代わり、「Aさんならこれ」「Bさんならあれ」みたいに、お客様専用の基本プログラムを一から作ります。

園部トレーナー

股関節回りが動きづらそうだなと思ったら、そこにアプローチできる種目を中心に組むとか。

インタビュアー・トモロー

ふむふむ。

吉田トレーナー

一度プログラムを決めたら、あまり大胆に種目は変えません。なぜなら、一見「その種目はもう慣れたかな」と思っても、前回のお客様と今回のお客様は違うから

呼吸が浅い・深い、前回より膝の動きがちょっと内側になっている。

微妙な変化を逐一チェックして、お客様をより深く理解するようにします。それが、お客様のボディメイクプログラムの改善につながるんです。

インタビュアー・トモロー

カメレオン吉田さんは、お客様の変化をどんなところからチェックしますか?

吉田トレーナー

カメレオン(笑)。

まずはお客様の主観的な情報ですね。

運動頻度、食事、それ以外の生活習慣をヒアリングします。あとはカラダの柔軟性や、正しいフォームで動作ができるか。なのでLEXでは、まず自重のトレーニングから始める方も多いです。

園部トレーナー

お客様の主観的なお話は、十分注意してヒアリングします。

かなり高い目的とモチベーションだったお客様が、急にパタリと来なくなってしまうことっと多いんです

これはもう直感的ですが、「このお客様はゆっくりとしたアプローチの方がいいな」と判断したら、プログラムを変更することもあります。

吉田トレーナー

一見やる気がなさそうに見えて、ずっと通う方もいるよね。最終的にお客様の頭の中を100%理解できるわけじゃないから、押し付け・決めつけはしないように細心の注意を払います。


LEXのトレーナー陣は、フィットネスやスポーツの最前線で活躍してきた人が揃っているのに、物腰がかなりソフトなんですよね

インタビューには収録しませんでしたが、運動だけでなく趣味の話、映画の話、月の話(?)など、いろんな話題でかなり盛り上がりました。

徹底してお客様のことを考える。「チーム」としてお客様にアプローチする。際立ったカリスマはいないけど、途轍もない安心感を持てるジムでした。